不動産M&A事例
公表資料を基にした事例研究と、事実関係を明示した不動産M&Aのケース解説を掲載しています。価格・条件・成果が非公表の項目は創作せず、売り手・買い手双方が確認すべき実務論点を整理します。
公表事実から、引き継ぐ範囲を読み分ける
以下は企業の公表資料に基づく事例研究です。当サイトの仲介・支援実績を示すものではありません。「確認事項」は資料を読んだうえでの編集上の分析であり、当事者が実際に行った調査や成果を示すものではありません。
取得する法人と、残す事業を分ける
公表事実:Liv-upは2022年7月8日にフットワークを100%子会社化し、9月30日に仲介・賃貸事業を別法人のFootworkへ吸収分割。その後、元のフットワークの株式を2023年4月14日に譲渡し、Footworkはグループに残りました。
確認事項:管理委託契約、預り金、未完了修繕、担当者を、どの法人に残すか。法人の取得と事業の移管を分けた工程表があるか。
公表した狙い:安定収益や相互送客の強化。効果の達成はこの開示だけでは断定しません。
一次資料:Liv-up 2022年決算資料/2023年決算資料
株式取得と会社分割の事例研究を読む現地の事業と国内の持株会社を組み合わせる
公表事実:GA technologiesは2022年5月1日、タイのRENOSY (Thailand)によるDear Lifeの賃貸仲介・付帯事業の譲受と、国内DLホールディングスの簡易株式交換による完全子会社化を完了。完了公表は5月2日です。
確認事項:会社、事業、契約、システム権限の対象を国・法人ごとに区分できているか。当初計画と完了開示の変更点を確認したか。
公表した狙い:海外展開、クロスセル、DXなど。期待と確認済み成果を分けて読みます。
一次資料:GA technologies 2022年5月2日完了開示
海外事業譲受と株式交換の事例研究を読む譲渡の予定日と運営変更を区別する
公表事実:旭食品は2022年8月1日、ホテル日航高知 旭ロイヤルの事業を子会社に切り出した後、星野リゾートへ100%株式を譲渡する基本契約を公表。2023年4月1日は当時の予定日です。予定として公表された日付を、譲渡完了日として扱いません。
確認事項:運営事業と土地・建物、ブランド、雇用・取引契約の範囲を分けたか。基本契約、株式譲渡、運営変更、改装の日程を混同していないか。
公表した狙い:ホテル事業の発展と運営ノウハウの活用。賃貸管理会社そのものの事例とは業態を区別します。
一次資料:旭食品 2022年8月1日公表資料
ホテル事業の切り出し計画を読む公開事例研究・M&A事例
3件の記事
海外不動産M&A事例|現地事業譲受と簡易株式交換を重ねた越境統合の設計
海外不動産M&A事例をもとに、現地受皿法人への事業譲受と持株会社との簡易株式交換を組み合わせた二層構造を解説。共同出…
記事を読む賃貸管理会社 子会社化 事例|開発販売会社が100%株式取得後に吸収分割したケーススタディ
賃貸管理会社 子会社化 事例をもとに、開発販売のフロー収益と管理のストック収益、100%株式取得後の吸収分割、管理契…
記事を読むホテル事業M&A事例|地方都市ホテルの事業切り出し・100%株式譲渡計画を読み解く
ホテル事業M&A事例をもとに、地方都市ホテルの事業切り出しと100%株式譲渡計画、運営と不動産所有の区別、DD・契約…
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